2010-01-01から1年間の記事一覧

「古代進を演じているキムタク」を演じるキムタク:『SPACE BATTLESHIP ヤマト』

ちょっとピークを過ぎた感もあるけれど、巷で噂の『スペヤマ』(あるいは『バトヤマ』)こと『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を観た。 自分は世代的なものが理由か、「ガンダム」にはのめりこめても「ヤマト」には関心を抱けなくて、オタク第一世代が「ヤマト! …

『遺言』公式サイトに文章を書きました

えー、オタキングexという岡田斗司夫(社長)に月一万円払う不思議な会社がありまして、自分はそこの社員でもあるわけなのだが、その公式サイトにて『遺言』という書籍の公式サイトを担当した。 http://otaking-ex.jp/wp/?page_id=10069 色々と駄文を書いた…

引越、引越、とにかく引越

なんだかんだと忙しくて、ブログ更新を後回しにしていたら二ヶ月以上も経ってしまった。 この間、いろいろとあったので、いつも通りの映画駄話をする前に、ちょっと報告がてらいくつか書いて見たい。10月頭に引越をしたのだが、誰に話しても「うへえ」みたい…

全員悪人:『悪人』

悪人 シナリオ版 (朝日文庫)吉田 修一 李相日 時間合わせみたいな感じで『悪人』を観たのだが、いやこれが凄い映画だった。こんな面白い映画を危うく見逃す所だったよ。 まず、制作陣の「これは映画なんだぜ!」的に気合が入りまくった演出が素晴らしい。心…

『キャタピラー』と『鈴木先生』

少し前からうちのブログの人気エントリ第一位は丸尾末広による漫画版『芋虫』の一コマだったりする。 芋虫プレイ - 冒険野郎マクガイヤー@はてな 芋虫 (BEAM COMIX)江戸川 乱歩 丸尾 末広 理由はハッキリしている。若松孝二の『キャタピラー』だ! 正確に書…

アイドルは誰か:『私の優しくない先輩』

私の優しくない先輩 (川島海荷、金田哲(はんにゃ)出演) [DVD] 基本的に凄く面白いか、クソのようにつまらないかという両極端な映画しか感想を書く気力が湧かないのだが、この前オタ友に喋ったら「それ、ブログに書いた方が良いんじゃない?」と言われたので…

ボンクラ映画・オブ・ボンクラ映画s『キック・アス』

映画秘宝祭りで『キック・アス』を観てきたのだが、なんかもの凄い面白かったよ! まだ日本公開前なのでなるべくネタバレ無しで書こうと思うのだけれども、『キック・アス』はボンクラ映画の中のボンクラ映画だと思うんだよね。 ボンクラ映画というのは何か…

ポスト911ドラゴン:『ヒックとドラゴン』

『ヒックとドラゴン』鑑賞。おおお面白かった! もう、どのシネコンも午前一回のみの上映になってしまったのだが、今年絶対観るべき映画の一つだと思う。 そもそもドラゴンという存在は西洋文明における敵対者だよね。だからベオウルフやジークフリートや聖…

魔法使いの弟子よりジャッキーの弟子:『ベスト・キッド』

『ベスト・キッド』鑑賞。いや、面白かったわー。私は旧作の『ベスト・キッド』に何の思い入れも無い人間で、『4』の『天使にラブソングを』みたいなダンスシーンはヒドかったなー、くらいしか記憶に残ってないのだが、一方でジャッキー映画は大好きだ。 だ…

ザ・リアル・センス・オブ・ワンダー:『ヤノマミ(書籍)』

(前回の続きです) 一つ、腑に落ちないことがあった。ドキュメンタリーの中で、ヤノマミ族はビーチサンダルを履いていた。男は綿や化学繊維でできた短パンを履き、鉄製のナイフで獲物を解体し、金属鍋で調理していた。 勿論、ゴム工場や製鉄所がジャングル…

センス・オブ・ワンダー:『ヤノマミ(DVD)』

童貞の頃ならいざ知らず、自分くらいの年になると、どんなに刺激的な本や映画を観ても、価値観を揺るがされるほどの衝撃を感じるという経験を得る機会というのがめっきり減ってしまう。いわゆるおっさん化だ。 きっとこの先、齢を重ねるごとに、どんどんそう…

エクストリームな何か:『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』

平成ライダー劇場版といえば、『パラダイスロスト』や『MOVIE大戦2010』といった少数の例外を除いて、お祭り感覚に溢れるイベント映画としての存在価値は大きいけれども作品的にはつまらんものと相場が決まっているのだが、今年の仮面ライダーW劇場版『AtoZ/…

北野武による「たけし」

家族サービスやらなんやらが忙しくて『ゾンビランド』も『500才のエリ』も『私の優しくない先輩』も観にいけてない。だからネタが無い……ということもないのだが、最近読んだ本の紹介でもしようと思う。 Kitano par Kitano 北野武による「たけし」北野武 ミシ…

ピクサーの映画:『トイストーリー3』

トイ・ストーリー 3 [DVD] 『トイストーリー3』を二回観にいったのだが、二回とも号泣してしまった。私が特別涙もろいわけではない。あちこちからすすり上げる声が聞こえるので周囲を見渡すと、泣いているのは大人ばかりであった。ピクサーすごい。ピクサー…

戦闘美少女と人外ロリ:『宇宙ショーへようこそ』

あんまりヒットしていないと聞くし、実際私が観に行った際は劇場に5人しか客がいなかったのだけれど、『宇宙ショーへようこそ』はこの夏一番のお薦め映画だと思うね*1。自分は『マイマイ新子』より面白いと思ったな。 プロットは単純で、田舎の小学生男女五…

スター・ウォーズに関する文章を書きました

オタキングexという会社がある。 そう、町山智浩に「岡田さん、それって詐欺じゃないの?」と言われた、社長(岡田斗司夫)に社員が一万円払う会社だ。私は町山智浩も岡田斗司夫も大ファンなので、あの時は二大怪獣対決みたいで面白かったな。 で、そこに入…

『踊る』=平成ライダー説: 『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』

自分はだいたい映画を週に一本のペースで観ているわけですよ。一年に換算するとだいたい50本くらい。一説によるとシネフィルと呼ばれる、或いは自称する為の最低ラインは年間100本らしいので、中途半端な映画オタと考えてくれて間違いない。 そんな映画半可…

ビートたけし監督15年ぶりの新作:『アウトレイジ』

アウトレイジ (北野武 監督) [DVD] 『アウトレイジ』面白いわー。 面白いのだが、私がどこに面白さを感じたかを語るには、ちょっと説明が必要だと思う。 『アウトレイジ』は北野武にとって久々の暴力映画という触れ込みなのだが、『その男、凶暴につき』や『…

一人称マジック:『告白』

巷で話題の『告白』を観たのだが、面白かったわー。 告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)湊 かなえ 映画版があまりに面白かったので原作も読んだのだが、こちらも面白かった。映画と原作を比較すると、映画版は原作のストーリーや主題を変える事無く、映像化…

おれ達のスタンド・バイ・ミー:『ヒーローショー』

公開終了間際な映画ばかりおすすめしているような気がするのだが、『ヒーローショー』は面白かった。 ストーリーは言うなれば青年にとっての『スタンド・バイ・ミー』みたいな感じなのだが、「今」「若者」「現実」といったものの切り取り方が絶妙なんだよね…

トンデモ本大賞2010

今年もトンデモ本大賞に行って来た。 まず、例年それなりに楽しい「と学会エクストラ」だが、今年は光デパート氏がやられた「チキンラーメン真の発明者」が面白かった。 保存食としての油で揚げた麺は戦前から「伊麺」として台湾に存在したこと、日清食品か…

「Bootleg Live at Asagaya」に行ってきました

更新される度にid:samurai_kung_fuさんのブログを楽しく読んでいるのだが、「Bootleg」なる同人誌を出すと聞いたのが昨年の秋頃だった。 だが、自分はコミケにもワンフェスにも行かないタイプのオタクなもので、文学フリマで頒布するという件の同人誌を読む…

嫌われマツコ・デラックス:『プレシャス』

『プレシャス』について、なんかもうすっかり旬を逃した感があるのだが、自分の考えをまとめる為にも書いておこうと思う。 いきなり結論から書いてしまうと、アメリカ人が作った『嫌われ松子の一生』みたいな映画だと思ったよ、勿論中島哲也が監督した映画版…

監督、サイタマに還る

これまた友人に教えてもらったのだが、サイタマノラッパーの入江悠監督が貧乏を理由に実家に帰るという。 http://blog.livedoor.jp/norainufilm/archives/51672315.html 実家なら家賃かからないってことなんだろうけれども、辛い話だよね。 これが、ここ何年…

蘇るアニキ:『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』

『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』などという膝カックンな邦題がついてしまった『Vengeance 復仇』を観たのだが、やはり面白かったよ。 ザ・ミッション 非情の掟 [DVD] 恥ずかしながら、ジョニー・トーにハマったのは最近で、『ザ・ミッション 非情の掟』も…

巨人とはなにか:『進撃の巨人』

最近友人が増えたのだが、その中の一人から「これ、読んだことありますか?」と一冊のマンガをお薦めされた。読んだら、もの凄く面白かったので紹介したい。 お薦めされたのは『進撃の巨人』というマンガだ。 進撃の巨人(1) (少年マガジンKC) 一言で言って…

ベッドの下の蒟蒻畑

最近、オナニー話で盛り上がることが多い。 それも、どんな年代、どんな職業、どんな属性を持った人間とも、オナニー話で盛り上がる。勿論、男限定なのだが、どんな男でもオナニー話で盛り上がるんだよね。 何故、こんなにも盛り上がるのか。ちと考えてみた…

タイタンvsタイタンぢゃ! :『タイタンの戦い』

『タイタンの戦い』観てきたのだが、どこに出しても恥ずかしくないボンクラ映画って感じだったな。 【初回数量限定】タイタンの戦い 〈デジブック仕様〉 [Blu-ray] リメイク元であるハリーハウゼン版の『タイタンの戦い』は本当に大好きな映画で、あまり映画…

みっくみく島2010

年に一度のお楽しみ。今年もみっくみく島こと御蔵島に行って来たぜ! 去年は海況が悪く、夜行の船で朝方来島し、午前中にドルフィン・ウォッチング一回だけした後、午後一時に同じ船*1で帰るという慌しい旅だった。しかし、今回はきっちり予定通り。土日共に…