引越、引越、とにかく引越

なんだかんだと忙しくて、ブログ更新を後回しにしていたら二ヶ月以上も経ってしまった。
この間、いろいろとあったので、いつも通りの映画駄話をする前に、ちょっと報告がてらいくつか書いて見たい。10月頭に引越をしたのだが、誰に話しても「うへえ」みたいなリアクションをされるので、まずはその話から。


なんで引越したのかというと、家が狭いからだ。我が家は4人家族なのだが2LDKで、このままだと娘や息子の部屋が無い。このまま娘や息子が順当に成長すると、オナニーの最中に目撃!ドキュンみたいな事態にもなりかねない。無論、私が息子のそれを目撃することもあれば、その逆もありうる。そんな事態はなんとしても避けたい。そこで4LDKの新居に引越しとあいなったわけだ。
つまり一軒家→一軒家への引越だ。オタクは荷物が多く、自分もその例に漏れないが、新居は家から歩いて十分くらいのところなので、それほど大仰なこととは考えていなかった。旧宅は既に買手が決まっており、数日後の引き渡し時までには全ての荷物を運び出す必要があったのだが、週末の二日あれば終わるだろうと思っていたのだな。


ゴミ出しの曜日が決まっている関係上、雑誌やらビデオやらをちょこちょこ捨てたりしていたのだが、本格的な引越作業は金曜夜から始めた。徹夜で荷物(主に本)をダンボールに詰め、翌土曜日の引越業者到着に間に合わせようというわけだ。


しかし、見積もりが甘かったのか、自分は思いのほか荷物の多いオタクだったのか、結局ギリギリ間に合わなかったのだった!
ちゃんちゃん♪



で、引越業者が荷物運搬する傍ら、必死こいてダンボールに荷物を積めたりした。その間、業者は机やら本棚やらといった大物家具を運搬だ。だが、それすらも見積もり以上にかさばり、一回の往復では荷物を運びきれなかった。
まぁ、もともと引越し会社の営業とは「一回のトラック移動で運びきれるまで」という契約だったので、そこら辺は別にOKなのだが、家具すら運びきれない見積もりの甘さは引越し会社的に許せないらしく、「いったい誰が見積もりしたんですか?」などと営業担当の名前を再確認されたりもしたよ。



特に、学生の頃バイト先で貰ったネオジオ筐体が難物だった。
「ユニック」と呼ばれる小っちゃいクレーン付きのトラックで上げ下ろししなくてはならないのだが、道幅や窓の大きさや廊下の幅の関係でえらい難儀なことになり、大の男が6人がかりであっちゃこっちゃ押したり引いたりを繰り返したりする必要があった。
この時に引越業者がみせた華麗なチームワークは忘れられない。なんか、「大丈夫、イケる!」「落ち着いて!」とか、雰囲気の良い体育会系なんだよね。「この筐体をオマエの部屋に押し込める為に引越した」と宣言して憚らない嫁も笑顔だった。
ありがとう、引越のサカイ! 外注で頼んだと思しきユニック・チームとの連携は最悪で、二回もユニック呼んだりしたけれど、でもきっとそれは営業の仕切りの悪さだよね!



で、翌日は友人4名を召集し、引越し業者が運搬しきれなかったゲームやらプラモやら本やら本やら本やらを運搬。オタクなので、本が多いのは当然だ。



旧宅には屋上にプレハブ小屋があり、そこに学生の頃から買ったは良いけど作っていないプラモやら、中学の頃から愛読していたホビージャパンやら、今となっては貴重なCOMIC CUEやらスーパーロボットマガジンやらを詰め込んでいたのだが、友人たちにはそれらを運ぶ手伝いをお願いした。
自分としてはそれほどの量は無いと思っていたのだが……いざプレハブの扉を開けると皆からは「ふざけんじゃねぇ!」「あんた、馬鹿だろ!」の声。
……どうも、自分の見積もりが甘かったようだ。考えてみれば30年分のホビージャパンモデルグラフィックス(歯抜け)に電撃ホビーマガジンだから、棚から崩れ落ちたら圧死するくらいの量はあったのだった。友人の一人は普段から温厚なのだが、彼ですら「これはどうみても間に合わなくて、最後に引越屋に泣きつくパターン」「軽トラを借りるべき。というか、軽トラを借りなきゃ手伝わない」とコメントするに及び、レンタカー業者へ走ったのであった。


軽トラの力は強力で、その日のうちにあらかた荷物を新居に運びこみ、更に住所変更なんかの為に有休を取得していた火曜日も使って、なんとか旧宅をカラにすることができた。ありがとう! ボクの親友たち!これもみなさんのおかげです!! みなさんのおかげでした!!!



一方で新居の方はなかなか片付けが終わらず、一週間経ってもダンボールの隙間で夕飯喰っているような状態だった。



さすがに二ヶ月経った現在ともなると、居間や寝室は改善されたものの、自室は相変わらずだったりする。


私はカオスな汚部屋に住むことをなんとも思わないタイプの人間なのだが、探し物が見つからないのが困る。引き渡し手続きに必要な旧宅の権利証が見つからなくて、嫁とケンカしたりもした。



考えてみれば、引越で家族のスペースは広くなった一方で、Myプレハブが無くなった分だけ自分が占有できるスペースは狭くなってしまっただな。机を二つ並べて、「こっちでプラモ作る傍ら、こっちでパソコンできるぜ!」なんて喜んでる場合じゃあなかったよ。



やっぱり本棚ダイエットというか、色々とモノを処分する必要があるのだが、ここでちょっと問題がある。子供が生まれてこちら、5年くらいプラモを作っていなかったので、呪が解けたせいかプラモは気持ちよくあげたり売り飛ばしたりできるだが、本に対してはまだ抵抗があるのだ。中学生の頃から買っていたホビージャパン(やモデグラや電ホビ)は捨てたく無いし、嫁より長い付き合いのエロマンガとお別れするのは寂しいものだ。

そこで「自炊」という手段を思いつくわけだ。実際、最近のエロマンガダウンロード販売のデータのみで満足だったりする。
そうだそうだ。将来的にデータ化してハードディスクに保存することにしよう。その為に保存するのだ!



……そんなお題目と共に屋根裏部屋にしまいこんだのだが、そういえば7年前の旧宅への引越時にDVDプレイヤーを買った際、「時間ある時にDVD化して省スペース保存じゃ!」とプレハブにしまいこんだVHSテープがそのまま出て来たような……
歴史は繰り返すってやつだよねwww