この引越 良いねとキミが言ったから 今夜と来週はテレビ出演

すっかり忘れていたのだが、『熱中スタジアム』という番組の「引越」がテーマの回に一般参加者として出演した。
引越のことをこのブログに書いたら出演のお誘いコメントがついたのだな。
二本撮りで、一本目は今週、二本目は来週放映だそうだ。再放送もされるらしいのだが、詳細はNHKの公式サイトを確認して欲しい。


http://www.nhk.or.jp/n-stadium/18thm/index.html


このブログを書いてる人間が普段どんなツラしていて、どんなムカつき声で喋っているのかがありありと分かるので、暇で暇で死にそう! という方は観ても良いんじゃないかと思う。
ただ、最初に書いておくと、一本目は単に見切れてるだけで、自分がどこに写ってるのか知人でも分からないかもしれない。



自分としてはイベントを観覧するみたいな気分で出演を決めたのだが、実際に参加してみて面白かったのは番組の作り方だ。


コメントがついたのでメールで連絡をとってみると、まず直接会って打ち合わせしたいというのだな。しかも、ディレクターの方が川越までやってくるという気合の入りようだ。ついでにアンケートも送られてきた。後日教えてもらったところによると、結局100人ほどの一般参加者予備軍とあったという。
で、実際に川越の喫茶店で打ち合わせしたのだが、打ち合わせというよりもアンケートを元にして取材されるという感じで、どうも自分がブログに書いた引越時の苦労エピソードに興味を持った様子だった。多分、放送に適当なエピソードを持っているか、そのエピソードをきちんと自分のストーリーとして喋れる能力があるかどうかをみていたんじゃないかと思う。


その後、何回かメールやアンケートのやりとりをして実際の収録日。「こういう進行で進むので、こういう回答をスケッチブックに書いて、それを元にトークしてください」みたいな指示を受けた。勿論、スケッチブックに書く内容――というかネタは、個々人への事前取材に基づいた内容だった。
つまり、事前に進行がガッチリ決まっていて、きちんと取材して素人から面白いネタを引き出した段階で、既に番組制作の仕事は半分がた終わっているのだな。このやり方ならば、番組がつまんなくなることは無いなと思ったよ。
しかしその上で、番組スタッフが求めているのは事前の打ち合わせを越える素敵なサムシングらしく、是非ともアドリブで積極的に発言して欲しいと言われた。収録中に手を挙げれば司会(オリラジあっちゃん)が指名するので、フリートークで盛り上って欲しいとお願いされた。


でも、やっぱり芸人のようにフリートークするのは難しくてなぁ。結局事前に打ち合わせしたネタしか言えなかったよ……


一番驚いたのは、収録のハードさだ。
この類のバラエティー番組というものは、基本的に倍以上の時間カメラを回して、編集で詰めることでテンポ良くしたりクオリティ高くしたりするのだという(だから、普段よりもテンション高めで喋るくらいで丁度良いと言われたよ)。でも、さすが熱中人ばかりというか、事前の取材とネタの仕込みが完璧というか、トークがハネて収録時間が3時間ほどかかったのだな。
で、それを二本収録したわけだ。11時集合、13時収録開始で、40分だけ休憩を挟み、終わったのは19時過ぎだった。
最初の方こそ「スゲー、本物のスタジオだ! 本物のオリラジだ!」と大興奮していたのだが、一本目の最後くらいでヘトヘトだ。オリラジあっちゃんも「この番組で一番の課題は”二本目の収録をどれだけ元気にやるか”ってことなんですよ」なんて言ってたね。


また、スタジオでカメラに狙われると、はっきりいって緊張もする。咳払いなんかも自由にできない。今、どんな話題の下にトークが繰り広げられているか、常に集中していなければならない。結局、一本目はスケッチブックという名のフリップを上げ下げするだけだった。本日Bshiで放送された一本目を観たのだが、編集の過程でフリップ上げ下げも消去されて、冒頭にも書いたとおり、見切れてただけだった。
いやいや、ひな壇芸人の苦労というものが、もの凄く理解できたよ……


ちなみに、その後『アメトーーク!』とか『検索ちゃん』のSPとか注意深く観ていたら、手を挙げた後話してると思しき例が頻繁にあった。

  1. アンケートや打ち合わせでネタ出しとネタ確認
  2. 基本的に事前打ち合わせに則って進行
  3. 打ち合わせに無いトークをする場合は手を挙げて←それを司会が指名
  4. 司会と演者の素敵な化学反応でクオリティアップ!

……みたいなシステムは、司会とひな壇との距離がある程度離れているような番組では、よく使われているやり方なのかもしれないね。


もう一つ、勉強になったのは、収録現場の雰囲気みたいなものの大切さだ。
こういうバラエティー番組で一番大切なのは、笑顔なんだな。笑顔で楽しそうにしているだけで、番組というのは楽しくなる。逆に、辛い顔をしていると、それだけで番組というのは面白くなくなる。
だからタレントもスタッフも収録中は「楽しそうオーラ」を懸命に振りまいていて、スタジオの雰囲気を維持することに皆で気を使っていた。テレビを見ているときはこんなこと全く気づかなかったな。


この点、オリラジあっちゃんとか中越典子とか、本職のタレントが凄いのは当たり前なのだが、自分と同じように集められた素人の中にも凄い人が一杯いたよ。さすが100人の中から選抜された30人だ。
特に、素人の扱いという意味でも、司会業という意味でも、オリラジあっちゃんの能力は高くて、あと5年くらいしたらくりぃむしちゅー上田晋也みたいなポジションになるんだろうなと真剣に思った。ヨシモト∞ホールで無限大に修行して、無限大の力を身につけたんだろうなぁ……なーんつってな!


そんな中、自分は結構緊張していたので、自分のトークがどれだけ残るのか、心配だったりする。自分が用意したネタを喋ったのは二本目で、編集で残ってれば来週放映される筈なのだが……どうなんかなー?
また、本当ならきっちり散髪してから収録に臨むつもりだったのだが、おたふく風邪のせいで床屋にいけず、河童みたいな髪型で参加してしまったのも残念ポイントだ。うがー!