【お笑い】

『沈黙』のキチジローと山崎邦正(現・月亭方正)

先日映画『沈黙 -サイレンス-』とその原作小説『沈黙』についてニコ生で話したのですが、 どうしても文章にして残しておきたいことについて書きますよ。 沈黙 (新潮文庫)遠藤 周作 『沈黙 -サイレンス-』は小説『沈黙』の映画化として凄くよくできています。…

「最近のマクガイヤー 2016年1月号」

有料化からそろそろ1年が経とうとしているニコ生マクガイヤーチャンネル、次回の放送のお知らせです。 1/28(木) 20時より、「最近のマクガイヤー1月号」と題しまして、最近面白かった映画や漫画について、久しぶりにまったりと一人喋りでお送りする予定で…

ニコ生マクガイヤーゼミ:「『TAKESHIS'』からみる北野武」

早いもので、4月三回目のニコ生放送の日時が近づいて参りました。 テーマは、『ワイルドスピード』とどちらにしようか迷いましたが、前回のアンケートの結果どおり『北野武映画』です。 4/27(月) 20時からの放送です。 ニコ生マクガイヤーゼミ「『TAKESHIS…

童貞が変える世界:『キス我慢選手権 THE MOVIE2』

なんだか完全に時期を逸してしまった気がするのだが、先日豪華版ブルーレイを購入してしまい、もう一回みたらやっぱり面白かったので、書いておこうと思う。 なんのことかというと、『キス我慢選手権 THE MOVIE2』のことだ。 ゴッドタン キス我慢選手権 THE …

岡田斗司夫がおれのことを……

というわけで、先週行ったニコ生ゼミがYoutubeとニコ動にアップされました。 「せっかく面白いことを言っているのに早く次のネタを言いたくて急ぐのが童貞臭い」などと言われましたが、今回はネタ満載の自信作です。まぁ、自分よりもアシスタントのしまさん…

10月ニコ生ゼミ「現実と虚構のあいだのふなっしー」

早いもので、前回の放送から約一ヶ月が経過し、今月もニコ生ゼミ放送の日程が近づいてきました。 10/25(土) 19時〜です。 ニコ生マクガイヤーゼミ10月号「現実と虚構のあいだのふなっしー」 - 2014/10/25 19:00開始 - ニコニコ生放送 今回のテーマは先日弟…

「自分」と作品について:『R100』

実写版デビルマンも実写版鉄人28号も実写版ガッチャマンも未だ観ていないことに誇りを感じている自分だが、『R100』だけは観なくてはならない。なにしろ信者なので仕様がない 90年代にちょうどティーンエイジャーだった自分は、ダウンタウンが出ている番組な…

太田光と田中裕二の出会い:『モンスターズ・ユニバーシティ』その2

昨日の続きのような続きでないような日記。 そういうわけで『モンスターズ・ユニバーシティ』はピクサー久しぶりの傑作なわけだけれども、自分が泣けて泣けて仕方がなかった理由は単に出来が良かったという理由だけではない。 『モンスターズ・ユニバーシテ…

アンジャッシュ児嶋の暗黒:『恋の罪』

『恋の罪』鑑賞。 冷たい熱帯魚 [DVD] 前作『冷たい熱帯魚』は徹底した男性視点の映画だった。男性から観た女性とは何か。究極的にいえば、それはトロフィーだ。だからでんでんはフーターズ・ガールみたいな店員を自分の店にはべらせていたし、吹越満演じる…

『電人ザボーガー』が素晴らしい三つの理由

最近オタ友に会うと会話の9割が『電人ザボーガー』の話題だったりするマクガイヤーです、こんばんは。 それだけ井口昇によるリメイク版の映画『電人ザボーガー』*1は傑作なのだと思う。どのくらい傑作かというと、映画を観た後思わずカラオケに行って主題歌…

深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いている:『痛快!!ビッグダディ12 ・2週連続スペシャル!2』

(前回からの続きです) 一週間のご無沙汰だ。 ついに始まったぜ『ビッグダディ』後編! とばかりにテレビをつけ食い入るように観る体制を整えたものの、土曜の夜6時半からという時間が悪かった。丁度夕飯時だった我が家は食卓を囲みつつ家族で鑑賞と相成っ…

大家族 この狂気するもの:『痛快!!ビッグダディ12 ・2週連続スペシャル!1』

いま目の前のテレビにとんでもないものが映っている。どうみても本物としか思えない夫婦喧嘩だ。 ただの夫婦喧嘩ではない。いわゆる修羅場なのだが、普通テレビで表現される夫婦喧嘩は特徴的な会話や身ぶり手ぶりのみをつまんで、軽く見られるように編集する…

紳助さん、「笑いと感動」をありがとう!

紳助引退。なんだか気持ち悪い感じがするのは、やっぱり謹慎でも謝罪でもなく引退であったことだと思う。 会見で語られた理由が「暴力団とメール」でしかないのが余計に気持ち悪い。10年前くらいにたけしが「ヤクザに絡まれる」というドッキリを仕掛けられた…

さや侍のすべてはさやの中:『さや侍』

『さや侍』鑑賞。一見、ウェルメイドな映画にみえるものの、実は松本の映画三作の中で最もエクストリームなメッセージを放つ作品ではないかと思ったよ。 立ち位置を再度説明しておくと、自分は『夢で逢えたら』を観て以降、ずっと松本信者だ。『ごっつ』も『…

この引越 良いねとキミが言ったから 今夜と来週はテレビ出演

すっかり忘れていたのだが、『熱中スタジアム』という番組の「引越」がテーマの回に一般参加者として出演した。 引越のことをこのブログに書いたら出演のお誘いコメントがついたのだな。 二本撮りで、一本目は今週、二本目は来週放映だそうだ。再放送もされ…

アイドルは誰か:『私の優しくない先輩』

私の優しくない先輩 (川島海荷、金田哲(はんにゃ)出演) [DVD] 基本的に凄く面白いか、クソのようにつまらないかという両極端な映画しか感想を書く気力が湧かないのだが、この前オタ友に喋ったら「それ、ブログに書いた方が良いんじゃない?」と言われたので…

北野武による「たけし」

家族サービスやらなんやらが忙しくて『ゾンビランド』も『500才のエリ』も『私の優しくない先輩』も観にいけてない。だからネタが無い……ということもないのだが、最近読んだ本の紹介でもしようと思う。 Kitano par Kitano 北野武による「たけし」北野武 ミシ…

M-1という“いいソフト”を攻略せよ:『M-1グランプリ2009』

M-1、今年も面白かったよ。 やっぱり、それまでパッとしなかった芸人が一躍スターダムを駆け上がる所が、M-1という番組の魅力であり、意義でもあると思う。 何年かM-1という番組を観続けてきて、今年は特にそう感じるのだけれど、あの決勝の場に上った8+1組…

次世代バラエティーへの長い道:「アメトーーク 思いついたコトすぐ言いたい芸人」

各所で評判の悪い「アメトーーク」の「思いついたコトすぐ言いたい芸人」であるが、私は結構面白いなと感じたよ。ただしそれはゲラゲラ笑う面白さというよりも、科学者が顕微鏡を覗き込んで「実に面白い」とひとりごちるような面白さだ。 番組を観てない方の…

恐怖のお笑い大魔王ポン・ジュノ:「母なる証明」

ボーナス前のこの時期は金欠なのでなるべく外に出ないように過ごしているのだが、これだけは観ておこうと思い立ち、「母なる証明」を観た。「殺人の追憶」や「グエムル」を越える凶悪な映画だと感じたよ。 映画の前半、警察のいい加減な捜査とか、ほとんどエ…

キングオブコント2009雑感

自分は去年も面白いと感じたキングオブコントであるが、今年も面白かった。何よりも、どう考えてもこれまでB級芸人だった東京03が力の差を見せ付けて優勝し、ブレイクしそうなのがイイ。今回、審査方法や結果に文句をいう輩はいないのではなかろうか。 「オ…

しんぼりっくアナリストとしての映画監督:「しんぼる」

私は松本人志の信者なので、彼が出る番組は全て観る。ラジオも聞くし、映画も観る。「大日本人」はつまらんとか映画じゃないとか言う輩には顔を真っ赤っ赤にして説教だ。これこれこういう理由で、「大日本人」は傑作なのだと。 だから「しんぼる」も真っ先に…

これぞスーパー童貞大戦:『童貞。をプロデュース』公開2周年記念オールナイト

数ヶ月前に観た「あんにょん由美香」が自分にとっての松江哲明初体験だったのだが、松江哲明の代表作といえば「童貞。をプロデュース」ということになるらしい。DVD化を今か今かと待っていたのだが、上映後にロビーで挨拶していた本人に直接聞いたところ、「…

笑福亭鶴瓶が真実を吐露する時、世界は崩壊する:「ディア・ドクター」

「サマーウォーズ」とか「山形スクリーム」とか「ボルト」とか「コネクテッド」とか「セントアンナの奇跡」とか、今週は観たい映画が一杯なのだが、上映館と自分の自由時間の都合がつかないので、とりあえず公開終了間近っぽい「ディア・ドクター」を観た。……

弁士・坂本頼光小劇場09

今年こそ行こう行こうと思っていた坂本頼光の単独ライブに行ってみた。 そろそろこのブログ変えましょうかね。 - 活動弁士の家 - Yahoo!ブログ 小屋は、なんと新宿ゴールデン街劇場。その名の通り、新宿ゴールデン街の入り口にある劇場だ。場内に入ると、い…

神話からお笑いへ、お笑いから神話へ

XBOX LIVEの北米アカウントにてサインインすると、Video Marketplaceにてマイケル・ジャクソンのPV特集がやられていた。マイケル、やっぱり愛されてたんだな。ブルックリンで泣いてる黒人とか、HMVの空になったマイケル・コーナーの映像よりも、マイケルへの…

ランダマイズ芸人

編集スタイルが戻ったことで深夜の面白さが戻ってきたような気がする「やりすぎコージー」であるが、昨日の「 爆笑やりすぎゲーム王(VS.アメトーーク)」は特に面白かったな。 「現在」を代表するバラエティー番組として比較されることの多い両者だけど*1、…

草なぎ剛は最高の人間です

先週は学会→冒険旅行とハードなスケジュールだった。 木曜日、学会で口頭発表という重大ミッションをソツなくこなしたものの、その後の共同研究者を交えた飲み会で上司に準備中の論文についてしつこく駄目出しされてイラっときた。 イライラしたまま電車に乗…

やりすぎ格闘王を待ちながら

やりにげた頃からの「やりすぎコージー」ファンなのだけれど、今年に入ってからの「やりすぎコージー」がちょっと変だ。 以前ならば一回の放送で頭からケツまで放送していたであろう内容を細切れにし、毎週毎週少しずつ放送している。数年前の「ロンドンハー…

清水ミチコの100点の重さ:R-1ぐらんぷり

まさか平日のゴールデンに放送するとは思わなかったので観逃したR-1ぐらんぷりをやっと観たのだが、今年は面白かった。確か去年までのR-1はM-1に比べてゆる〜い雰囲気で、なんでもアリなピン芸を皆で楽しもうよ!みたいなノリが感じられた参加者もいたのだが…