オタク大賞R5〜オタクはつらいよ・望郷編〜2009年のロボットアニメ その1
もう先週のことになるのだが、オタク大賞R5に行ってきた。浅井真紀がゲスト出演したR3が予想外に面白く、これは毎回行かねばと考えたものの、家族旅行とカブったR4は観られなかったので、ようやくの観覧となる。
オタク大賞R3:その1 浅井真紀とは何者か - 冒険野郎マクガイヤー@はてな
オタク大賞R3:その2 2009年第一期のオタクニュース - 冒険野郎マクガイヤー@はてな
今回のテーマは京田知己をゲストに迎えての「2009年のロボットアニメ」と、自分的にストライクど真ん中な内容であった。出演は藤津亮太・東海村原八・前田久・前島賢の4名。誰も彼も早口でインテリジェンスなツッコみと喩え話とバカ話を披露していたのだが、オタク大賞初参加である前島賢がやけにこの種のお笑い系トークイベントに馴れているな〜と思ったら、しゃべり場の人だったんだね。
真剣10代しゃべり場卒業生スペシャルに前島賢(id:cherry-3d)が出演 - ARTIFACT@ハテナ系
「熱き言論人」、「フリートークの鬼」、「失われた10年世代のイデオローグ」等々の二つ名は伊達ではなかったよ。
以下、いつものように印象に残ったことを中心にメモとしてまとめる。私なりのバイアスがかかったまとめ方なのでご注意を。括弧内は覚えている限りの発言者の名前、もしくは私の感想。←はツッコミ的コメントだ。なお、メモが混乱している為、発言の時系列を若干再構成している部分もある。
自己紹介とラブプラス
5分で分かるロボットアニメのあゆみ
- まず、本当にざっくりとだが、ロボットアニメのあゆみを振り返りたい。
- 1960年代。
- 1970年代前半
- 1970年代後半
- 1980年代前半
- 「ダグラム」:リアルロボットの「作法」を確立。皆「イデオン」がリアルロボット第二弾だと思っていたけど、そうじゃなかった。
- 「マクロス」:変形と若手スタッフの起用。「愛・おぼえていますか」当時、河森監督は24歳だったが、「24歳でも劇場版の監督やれるんだ!」という夢を与えてくれた(笑)。
- その後、時代は「子供向け」、「子供向け+ハイターゲット」、「ハイターゲット」の3つのカラーが入り混じった混沌状態に入る。
- 1980年後半
- 1990年以降
- 現在
- 大きく分けて3つの流れ・特徴がある。まずロボマンガの普遍化。「JINKI:EXTEND」、「RIDE BACK」、「鉄のラインバレル」等、ロボアニメに影響を受けたマンガ原作のロボットアニメ。
- 逆にいうと、どうしてもロボットアニメを作りたくて食品メーカーや玩具メーカーを騙くらかしてきたという歴史がある。アニメが駄目な時でもマンガというメディアでロボットものの系譜は生き続けてきた。
- 二つ目にロボットの小道具化。「ナデシコ」、「コードギアス」、「宇宙をかける少女」等は、ロボットを登場させる理由が薄い。敢えて理由をつけるならサンライズ制作だからか(笑)?
- 三つ目として、ロボット描写の3DCG化。「ヴァンドレッド」、「ゼーガペイン」、「IGPX」、「バスカッシュ」、「奏光のストレイン」等々。
- そういうわけで、ロボットアニメには様々な切り口・語り口がある。そこで、本日は「ごきげんよう」みたいにサイコロを用意した(笑)。六面にそれぞれ「エヴァの話」、「マジンガーの話」、「スパロボの話」、「マクロスの話」、「ガンダムの話」、「私の知ってる噂話」と記入してある。これを振って、サイコロトークをしたい。あくまで話の入口として使うだけなので、無理にテーマとしなくても良い。勿論、観客の皆さんは「エヴァばな〜」とか叫んで下さい(笑)。まずはオタク大賞名誉審査委員の小林くん*1にサイコロを振って貰いましょう(笑)。
私の知ってる噂話
- いきなり噂話ですか。
- この前最終回を迎えた「真マジンガー 衝撃! Z編」だが、影で泣いた人もいるらしい。「鋼鉄ジーグ」の続編で「鋼鉄神ジーグ」というのがあったが、その流れで「グレンダイザー」のリメイクを作る企画があった。だが、「真マジンガー」をやるので兜甲児を使ってくれるな!という話になり、ペンディングになった……という噂話。
- 「真マジンガー 衝撃! Z編」はマジンガーでやる必要あったのか?「衝撃Z編」というより「衝撃あしゅら編」だった(笑)。
- 今川監督は既存のキャラクターを捻るのが上手い。
- 逆にいうと、熱烈ファンがキャラを捻る為だけに作った話?
- 二期目の「Gガンダム」のオープニングは庵野さんがコンテ書いたのだけれども、今川さんが全部直した……という噂話。
スパロボの話
- 「スーパーロボット大戦NEO」の参戦作品が凄い!
- 僕達(前田と前島)は82年生まれ。「ガンダム」というより「Vガンダム」で大人になった世代(笑)。カテジナさんが心のヒロイン(笑)。
- そんな世代のスパ厨からすると、「ライジンオー」、「ゴーザウラー」、「獣神ライガー」、「アイアンリーガー」という参戦作品は凄すぎる。スパ厨がリアルタイムでハマっていたアニメが遂に参戦する!という興奮がある。オタク第一世代がゲッターとマジンガーとガンダムの共演に感動していたのと同じ感動をやっと味わえる(笑)!
- スパロボのおかげで色々と生き残った。
- 今度ROBOT魂で「ワタル」の竜神丸が出る。これはつまり、今の30〜40代は金を払う能力が無いということ。バンダイは数年前のR3のウォーカーギャリアでそれを思い知った。R3のドラグナーがキャンセルされて、ROBOT魂の竜神丸が発売されるというのは象徴的。これからのカモは君たちの世代だ!
マクロスの話
- 僕はロボットのCG描写について基本的に否定の立場から入るのだけれども、それでも「マクロスフロンティア」は嬉しい。従来の手書きアニメだったら省略されそうな機体マーキングが、どんなにカメラが離れても全部描かれているところが嬉しい。
- 僕も「ゾイド」とか好きでした。フィーネたん可愛いなーとか思って観てました(笑)。←それはCGじゃない!
- 真面目なことをいうと、空中戦でのCG描写はまだまだ。カッコい良い画よりもカッコ良いカメラワークを作りたくなる。
- 「トランスフォーマー」や「マクロスフロンティア」の動きを若い人は目で追えているのか?
- 作っている人、それもタイムライン作っている人はちゃんと分かっているだろう。リアルタイム編集ができるようになってから、どんどん編集のテンポが速くなってきた。オペレーションしてる当人はどんどんエスカレートしてくる。最終的にお客さんに伝わらなくなる。この速さが気持ち良いとか言ってる場合じゃない。
- 「マクロスフロンティア」はプラモも音楽も共に売れた。コンサートに参加してる人の目のキラキラさ加減をみてると羨ましくなる。
- 初音ミクはリアル・シャロン・アップル。「マクロスプラス」が現実に!
- きっと将来、アフガンで人をブっ殺してる無人機が初音ミクに乗っ取られたりするんですよ(笑)。「みっくみくにしてあげる!」なんつって(笑)。
(次回に続きます)
マクロスF(フロンティア) 1/72 RVF-25 メサイアバルキリー ルカ機Withゴースト
*1:本編のオタク大賞第1回から最前列に座り続ける気合の入った常連客
*2:200万円もする超合金マジンガーZ、一体何をどうやったらこんなとんでもない価格になってしまうのか? - GIGAZINE