みっくみく島予約

 一昨年前から毎年ゴールデンウィーク御蔵島でイルカウォッチングをすることにしているのだが、今年も無事船や宿を予約できた。あとは旅のしおりを作って、送りつけるだけだな。


 社会的には嫁も子供もいて世帯主であるけれど、ひとりきりで人生を歩む覚悟をいつ何時でも捨て去らないように心を強く保ち続けている私であるが、そうはいってもこういう旅行は一人より二人、二人より三人と、気の合う仲間達と一緒に出かけた方が楽しいわけだ。だから大学時代の同期や後輩に声をかけ、4、5人くらいのグループで旅行を楽しむことにしているのだが、今年はなんと12人も集まってしまった。ちょっとした合宿だ。


 この旅行に最もノリノリな人間は私なので、チケットや宿やイルカ船の手配も私がしているのだが、12人ともなるとツアコン気分だ。船や宿は無事予約できたのだが、イルカ船には少々手こずった。12人全員が乗れる船なんてそうそう無いのだな。
 定員が12名という船を持つサービスを発見したので電話するも、11人までしか乗れないという。そうか、よく考えたら船頭も含まれているのだな。そこで、二船に分かれて乗ることとなった。そんなわけで、ドタキャンする輩がでるとイルカ船の割り振りが二船→一船→何船?と面倒なことになるので、なるべくドタキャンしないでね(はぁと) マクガイヤーからのお願いだ!


 しかしまぁ、こんなにも人数が多くなるのならば、一人につき1000円くらい手数料貰っても罰は当たらんかもしれんな。11人分で11000円!うおー!ちょっとしたバイト感覚だぜ!
 ……なんてことを嫁に話したら、それってもう友達じゃないじゃん、などと返される。そうだな。そうだな。友達と行くのだものな。でも、やっぱりなるたけ割安にしたいので、どこかで株主優待券をゲットしておこう。あ、それじゃ、株主優待券を12枚用意してその差額を!
……スマン、私が悪かった。


 でもでも、こんな大人数が集まって、金曜の夜から船に乗って、結局海が荒れて御蔵島の港に接岸できなくて、十数時間ずっと船に乗りっ放しな挙句、イルカどころか海水の一滴たりにも触れずに翌日竹芝桟橋帰って来ました、みたいな事態になることも当然考えられるわけだ。ずっと酒盛りするのもなんだしなぁ。パソコン持って行こう。