エロTシャツ大作戦


三十路を越えた今でも一年に二回くらいは大学時代に入っていたダイビング・サークルに顔を出しているのだが、新入生に会えば必ずブログやMixiをやってないかと尋ねることにしている。
そして、ブログなりMixiなりをやっていたら、毎日のように覗く、という悪癖がある。


だってさ、同じような内容のブログでも、リアル知人だと面白いんだよね。同程度のランクのAV女優出演作でも、知り合いに似ていたら興奮の度合いが違う、みたいなものか?勿論、そのAV女優が中学の同級生とか同じ塾とかいったレベルのリアル知人だったらお宝物なわけで、同じような理由からリアル知人のブログなりMixiなりが気になるのだな。


それはやはり、文章というものにはそれを書いた当人の性格なり価値観なり読書人生なりが意識するしないに関わらず表出するからだと思う。一見普通のオトナにみえる人がてんで幼稚な日記を書いていたり、挙動不審で明日にも人を刺しそうな兄ちゃんが眼の覚めるような視点から文章を書いていたり、そんな驚きがあるのだ。


今回の大島合宿でも、勿論聞いた。割合体育会系で練習がプチ厳しいサークルなので、今年の一年生はもう三人しか残ってないのだが、一人だけボクMixiやってますというヤツがいた。後輩OBがすかさず携帯電話でチェックすると、明らかにオタクだった。
もう文章からはっきりわかる。異様なまでの自己言及の多さ、説明の多さ、言い訳の多さ、そして2ちゃん語。間違いないこいつはオタクだ。


だが、当の後輩は「ボク、オタクじゃないっすよー!!」などと、全力で否定する。


pixivに↑みたいなイラストをアップする絵師がオタクじゃないわけないだろ!……これがオタク第三世代というやつか。いや、第四世代か?


そう、仮にその後輩の名を「あーく」とするが、あーくはなかなかの画力の持ち主であった。19歳でこれだけのものが書けるとは、オタク第三世代おそるべしだ。


話は変わるのだが、ダイビングの世界ではサークルなりショップなりがオリジナルのTシャツを作るという風習がある。多分、最初はショップのグッズ展開の一つに過ぎなかったのだと想像するのだが、有名なショップの○○年版Tシャツみたいなのに希少価値なんかがついたりもしている。
それを真似してなのか、単に楽しいからなのか分からないが、大学のダイビング・サークルなんかでもTシャツを作ったりもする。他人事のように書いているが、私の同期も作っていた。ああいうのは楽しいよな。先輩の家に泊まりに行ったら強奪されたりもしたけれど。


で、現役も近年は毎年Tシャツを作っているらしいのだが、何分今年は三人しかいない。三枚Tシャツを作るのはコストパフォーマンスが悪かろう。


だから、あーくがエロい原画を書いて、そいつをプリントしたTシャツを作れ!と提案したわけだ。
やっぱりダイビングのサークルなので、モチーフは魚だ。魚を擬人化したエロ絵を書け!そうすれば私のようなOBは買うし、OBがやっているサイトなりブログなりで紹介すれば計10枚いくかもしれん。3枚と10枚では大分違う。
なんなら1枚につき500円なり1000円なりの利益をつけて、部費としてあてても良いじゃないか。OBは買うぞ。ほら、アメリカでは良い内容なのだけれど商売的に苦しいラジオ曲なり番組なりがプロモーション&ドネーション目的でTシャツを販売したりする、という町山智浩の提案に乗っかって「文化系トークラジオ Life」がちょっとお高い値段でTシャツを販売しはじめたじゃないか、あれと同じだよ!


「Life」オリジナルTシャツ発売! (文化系トークラジオ Life)


そういうことを強行に主張していたら、最初は「嫌です!」と断られたものの、「実は結構やる気あったりします」というメッセージがMixi経由で帰ってきたりした。
おお、これは期待出来るぞ!と思いきや、「山岳部みたいな野郎の巣窟になってしまうので、 リアル女の子の後輩ができるように(少しだけ)自重します」、「じつはエロ絵って描いた事無いんですよねw 肌描くのが苦手で。それなりにがんばってみまさ」なんて返信が続いたりした。……ここら辺の煮え切らなさというか無駄な逡巡が正に第三世代。いや、世代は関係ないか。単に若いということかもしれん。


しかし、おれは待ってるぜ。


自分の好みとしては↓の人みたいな単色だけれど魅力のあるイラスト*1が良いと思うのだが、とんでもない画力が必要かしらん。


上条衿公式サイト-digipop-

*1:萌え版画と名づけたい