追いコン2008


 大学の頃所属していたダイビングサークルの追い出しコンパに行ってきた。
 追いコンといっても、皆でファンダイブした後に焚火で鍋したり芋を焼いたりしつつ、陽が落ちるまで語りあうという素敵な企画だ。私はこれが結構好きで、最近はほぼ毎日参加しているのだ。

 だが、皆も好きだろうと思い、心当たりに声をかけるも、「行きます!」と快諾したのはナカガワだけ。そのナカガワもダイビングの機材を持って来ないという有り様。皆、冬のダイビングは嫌いなのか。

 しかし、昨年と一昨年の卒業生はほぼ全員集合。有休をしっかり取得した挙句、沖縄や三重から遠路はるばるやってきて、気合が入っていることこの上ない。お互いに昨年の追いコン以来の再会を果たしした者も多く、ちょっとした同窓会気分だ。そのせいか皆、口々に社会の壁にブチ当たったような愚痴をこぼしていたのが面白かった。

 私も真鶴は一年ぶりなのだが、昼過ぎても透明度が高く、ウミウシやコシフリエビもしっかり見ることができた。毎週こんなんなら現役の時ももっと楽しかっただろうになぁ。

 で、夕方くらいになると焚火を囲み、一人ずつ立ち上がって四年間の思い出や先輩への送辞や後輩や同期に言葉を送りあったりするのだが、上級生になればなるほど話が長くなるのが面白かった。しゃっくがまるで異犬魔の如く怖れられていたりとか、一年の頃全員で同じシモトマトじゃなかった同期の女の子に惚れていたりとか、衝撃事実が続々発覚!

 なんだか一本の映画を観たかのような満ちたりた気持ちで家路に着いたのだが、翌々日まで頭の後ろから煙のニオイがしてきたのには参った。でも、これも思い出か。