2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ウルトラマンじゃなくておれが泣く:『ウルトラマンが泣いている』

あちこちで話題の新書『ウルトラマンが泣いている』を読んだのだが、暴露本というよりも「嗚呼、やっぱり」感が濃厚に漂う本だった。 ウルトラマンが泣いている――円谷プロの失敗 (講談社現代新書)円谷 英明 著者の円谷英明は初代社長 円谷英二の孫であり、二…

キャット&チョコレート エロ同人誌編をやってみた

「キャット&チョコレート」というカードゲームをご存知だろうか。「迫りくるピンチを限られたアイテムを使って回避するゲームです」などと公式サイトには書かれているが、実際にはえげつないほどの想像力とプレゼンテーション能力が試されるカードゲームの名…

このGIジョーを作ったのは誰だ!:『G.I.ジョー バック2リベンジ』

雄山「中川、今日観る映画はなんだ?」 中川「『G.I.ジョー バック2リベンジ』にござります」 雄山「ほう。アニメ『地上最強のエキスパートチーム G.I.ジョー』を実写化した『G.I.ジョー』の続編だな」 G.I.ジョー スペシャル・コレクターズ・エディション […

会社という寓話:『ある会社員』

自分は日本で公開される韓国映画に全幅の信頼を寄せていて、あらすじに「殺人」とか「残酷」とか「暴力」みたいな単語が踊る韓国映画は欠かさず観るようにしているのだが、だいたいどれも面白い。 先週観た『ある会社員』も面白かった。 商社を装った殺人請…

この国に夢なんてない:『はじまりのみち』

世の中には二種類の男がいる。マザコンかロリコンかの二種類だ。おれは前者なのだが、原恵一初の実写作品『はじまりのみち』はそれ以外の意味でもツボに入る映画だった。 『はじまりのみち』は映画監督 木下恵介が戦時中、脳溢血で寝たきりになった母をリヤ…