STAPとロボコップの狭間

そういうわけで、無事STAP細胞についてのニコ生終了しました。やりきったわあ。
<緊急特番> STAP細胞騒動をDr.マクガイヤーが語る! - 2014/03/15 19:00開始 - ニコニコ生放送


会員じゃない方のために、ニコ動やYoutubeにもアップされました。



普段はしばらく経ってからのアップなのですが、収録や放送を担当してくれるタチワニの皆さんの張り切りぶりが分かりますね。


言い忘れたというか言葉足らずだった点を二つほど。


一つ目。
小保方論文のFig. 1i"Lymphocyte"のレーンのGLバンドについて、「T細胞ならTCR再構成が行われなかったもう片方の染色体上の長いDNA断片がバンドとして出るはず」と申しましたが、Lymphocyte"がT細胞じゃなくてそのものずばり「リンパ球」だったらB細胞やらNK細胞やらの染色体上のTCR再構成が起こっていないバンドも出るはずですね。


二つ目。
科学者というものは特定の国や組織ではなく、人類全体(と自分)のために研究をしているわけですね。で、どこかしら命をかけて実験やら論文執筆やらを行っているわけです。
ゲロとレイプ(が出てくる映画)が大好きな自分ですが、そんな科学者に「これ、捏造ちゃうん?」と問い詰める下品さはなかなか受け入れることができません。
しかし、ネットの下品さが科学論文の捏造をチェックする機構として機能しているのなら、それはそれで人類の進歩に貢献している……ということが明白になってしまったのがこのSTAP細胞騒動なのではないでしょうか。
人間の本性悪なり!……とやつです。
自分は、ニコ生で説明したような理由から、小保方さんは悪意のないドジっ娘だと考えているのですが、小保方さんもどこかしら命をかけて研究を行なっていたわけで、それを否定された現在、命に見切りをつけないかどうか心配です。
もしSTAP細胞の発見者(と考えられた人物)が40代キモオタ童貞だったらここまで話題にならず、従ってここまでパッシングを受けなかったでしょう。小保方さんが受けているパッシングの幾割かは女性差別なんだと思います。
大学院やこれまでの研究生活で暖かく見守られすぎたことがこの騒動の原因の一つかとは思いますが、それでも、今後も暖かく見守ってあげて下さいと願わずにはいられません。


さて、人間の本性悪なり! という話は明日のニコ生『ロボコップ』解説で存分にお話することになると思います。
<緊急特番> STAP細胞騒動をDr.マクガイヤーが語る! - 2014/03/15 19:00開始 - ニコニコ生放送
これから準備するぞ!