「ラーメンハゲ芹沢達也の苦悩のサーガとしての『らーめん発見伝』・『らーめん才遊記』・『らーめん再遊記』」

『らーめん発見伝』、『らーめん才遊記』の続編『らーめん再遊記』の単行本第1巻が6/8に発売されました。『らーめん才遊記』のドラマ化に合わせた復活連載かと思いきや、『発見伝』では最強のライバル、『才遊記』ではメンターとして登場したラーメンハゲこと芹沢達也を主人公にした、堂々たる続編でした。これまでの連載分を読んだだけで、傑作の匂いがぷんぷんします。


Twitterでは芹沢達也のコマがネットミームとして拡散しているのですが、『らーめん発見伝』から続くシリーズをきちんと読んだ方はどれくらいいるのでしょうか。『発見伝』、『才遊記』は、それまでのグルメ漫画では比較的取り上げられ難かった「飲食店経営」にフィーチャーした点が画期的な作品でした。若くして理想のラーメンを作り上げるも、資本主義社会でサバイブするためにビジネスという鎧で自らを武装した芹沢達也、彼が象徴する商業性と作家性の両立は、なにもラーメンだけに限った話ではありません。当初は明らかに一回限りの脇役として登場した芹沢が、再登場するに連れ人気を増し、作品のテーマを担うような人物になったのは、ある意味で必然だったのかもしれません。続編『才遊記』では主人公のメンターになり、最新シリーズ『再遊記』では遂に主人公となりました。
そこで、6/29(月)19時から、『らーめん発見伝』・『才遊記』・『再遊記』を芹沢達也サーガと捉え、解説するようなニコ生を行います。
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