ありがとう赤松先生!:『がらくた屋まん太』がJコミで公開

以前、本ブログで紹介した『がらくた屋まん太』がJコミで公開された


がらくた屋まん太 1~最新巻(アスキーコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]
能田 達規
B002DELJ24

ご存知の通り、Jコミは広告を入れることで絶版漫画を無料で配信するサイトだ。だから、Amazonヤフオクでプレミアのついていた『がらくた屋まん太』も無料で読める。ありがとう、赤松健先生!
自分は『ラブひな』も『ネギま!』も真面目に読んだことないし、どちらかといえば本編よりもエロ同人誌を楽しみにしている人間だったわけなのだが、このような過程で復刊ならずともネット公開されるというのは、自分にとって驚きだった。10年位前は、『おまかせ!ピース電気店』45話の件なんかがあったので、エンターブレインから出版されるのは無理だの不可能だのと言われていたのだが、それを別にしても原発事故を絡めなきゃ厳しかろうと思っていたのだな。
絶対不可能なことでも、神様はちゃんと夢でかなえてくれる。そうしているうちに、いつの日か誰かがそれを実現してくれる。……しかし、「誰か」がまさか赤松健だったとは。まさに神、いいやネ申。

絵柄的に一見サラッと描いてあるように見えますが、実は背景なども含めてコマ内の構成力が抜群。危険なギャグ(笑)に気を取られて、この作画力を楽しまないと、損する作品だと思います。

2011-08-17

という評価はさすがだと思ったよ。



ただ、やっぱり自分がこの漫画に惹かれるのは「危険なギャグ(笑)」ゆえなんだよね。
これでもかとちらかった部屋の片隅に高電圧の電源が通っていたり、何年も煮込んだような鍋があったり……というような、理系男子の独身ライフみたいな描写が最高だった。



原発事故を扱った最終回も、本当に味わい深い。
事故処理の為に下請けを送り込むって、今読むと本当に笑えない話だよなぁ。



そうそう。これを機にJコミのアーカイブをチェックしたりしていたのだが、鈴木みその『あんたっちゃぶる』と新谷明弘の『未来さん(これもAmazonでプレミアついてるとは!)』が公開されていたことにも驚いた。アスキーコミックとファミコミ以来のコミックビームファンとしては、赤松先生とその会社の今後の活躍にちょっと期待しちゃうね!